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防水工事のメンテナンス方法

耐用年数とメンテナンスについて

建築物とそれを守る防水工事にはそれぞれ耐用年数があり、いずれ劣化が起こります。また、年数がたっていなくても、地震の頻発や交通環境の変化による振動の増加、自然環境の変化などで劣化が早くなるということもあり得ます。防水工事の劣化について、代表的な症状や原因、補修を依頼する注意点などをまとめていきます。

 

1. 防水工事には寿命がある!

防水工事業者の多くは、依頼主に快適に建物を使用してもらうために技術を尽くし、丁寧な施工を行って、できるだけ長く防水効果が続くような施工に努めています。それでも、風雨や紫外線、寒暖の差、人や車の通行などにさらされていれば、残念ながら修理や補修、再施工を必要とする時期がやってくるのは避けられないことです。

防水工事にはいろいろな施工方法がありますが、多くは10年から15年で補修や再工事を行う時期が来ます。長ければ20年程度効果を発揮する施工例もありますが、熟練度が低い業者が行った作業であれば数年でひび割れが起こったりすることもあります。

 

2. 補修時期の見極め方

下記のような状態が見られれば、防水工事の補修を検討すべき時期かもしれません。放置すると雨漏りや浸水などの被害が発生したり、補修工事が大掛かりになったりする可能性もあるので、早めに信頼できる防水工事業者に相談することをお勧めします。

屋上などのコンクリートにひび割れが発生している場合

防水層の上にコンクリートを打って抑えにしている施工例の場合、まず表面に露出しているコンクリートにクラック(ひび割れ)が見られることがあります。原因は地震や車・電車の往来などによる振動が考えられます。

目地部の劣化

表面にコンクリートを施工している場合、コンクリートの割れを防止するために目地が設けられています。この場合、早い段階なら目地の修復だけで済むこともありますが、内部の防水層まで劣化が進んでいれば大幅な補修が必要になるかもしれません。

排水溝の破損

屋上には雨水などが溜まらないようにするための排水溝がありますが、この排水溝のパイプが破損すると、本来配水するべきでない壁に水が浸透したり、屋内に浸水したりすることがあります。配水管の破損は外部からはわからないケースがほとんどなので、プロによる診断が必要です。

ウレタン防水の劣化

ウレタン防水を行っている場合、表面にひび割れが表れたり、ウレタンの内側に空気が入ったように浮いてきたりすることがあります。これらは単純に耐用年数が経過したことによる劣化でも起こりますし、歩行などによって摩耗したケースや、初期の工事の際に下地の乾燥や清掃が不十分で、接着不良が起こっていたこと、プライマーを塗る量が不足していたことなどが考えられます。

防水シートの浮き・はがれ

平滑であるはずの防水シートがぼこぼこと膨らんでいる場合や、シートがはがれている場合、明らかに防水性は低下しています。経年劣化によって密着していたはずのシートと下地も間にすき間が発生し、そこに入り込んだ空気が温度変化で膨張・収縮を繰り返すことで浮きが加速します。そこに何らかの力が加わると、破れやはがれに繋がっていきます。

アスファルト防水の亀裂や浮き

アスファルト防水は多雨用年数が長い特徴を持っていますが、劣化が起こらないわけではありません。アスファルトのルーフィングシートが破れるようなケースは少ないですが、多く見られるのは下地との接着不良があった場合です。そこに空気や水が入って膨らむことや、シートの貼り方が不適切だった場合にはがれが生じることがあります。

目地部分に雑草が生えてくることもあり、いずれにしても放置すると大規模な補修が必要になることがあるので注意が必要です。

 

3. 定期的なメンテナンスの効果

防水の劣化について記述しましたが、現実的には仕事や生活で忙しい中で、防水の状態を監視するのは容易ではありません。多くの場合は気づかないうちに劣化が進行し、雨漏りや浸水が始まってから急な対策を迫られることがほとんどです。

雨漏りが発生するほど事態が進行している場合、防水工事のダメージが複合的であるケースもあり、原因の特定に時間を要したり、大掛かりな工事が必要になったりする場合もあります。

また、雨漏りによって大切なインテリアや家電製品などを破損することもあります。浸水による被害は物品だけではなく、カビやダニの繁殖による健康被害なども考えられます。これを防ぐには事態が悪化する前に定期的なメンテナンスを、適切な技術を持つ業者に依頼することが有効な方法です。

 

まとめ

「河井防水工業」は防水工事のメンテナンスを積極的に行っています。私たちは防水工事のプロフェッショナルとしてあらゆる工法に精通しており、30年を超える豊富な経験と、お客さまに快適に過ごしていただきたいという誠意をもって調査や施工に取り組みます。

大切な建物を守り、快適な環境を保つためにも、大きな問題が発生する前に「河井防水工業」に点検をご依頼ください。まずは状態を確認し、補修すべき箇所があれば丁寧に報告いたします。多くの場合、小さな補修を定期的に行うことでトータルコストを抑えることも可能になります。