防水工事の基礎知識を知ろう

防水工事の基礎知識を知ろう

 

建築物を建てる時、大切な自宅や事務所、店舗に雨漏りや浸水が起こっている時、「防水工事」は絶対に欠かせない工程です。

しかし、「防水工事」って実際には何をするのでしょうか? 屋根から屋内に水が入らないようにする、それは誰でも想像できますが、それ以外のことは多くの人がほとんど知りません。

そこでこの項目では、防水工事の基礎を解説し、実際に浸水被害があった時や、被害に合わないためにはどうしたらいいのか、などをまとめていきます。

防水工事は何のため?

「防水工事」は大切な家や事務所、店舗や倉庫などに、外部から雨水などが侵入しないために行う工事と、水を使うキッチンや浴室、トイレなどから想定しない場所に水が流出しないために行う工事を指しています。ここでは特に外部からの雨水などが侵入しないための工事を中心にお話ししていきます。

屋内に予想しない水が浸入した場合、以下のような弊害が考えられます。

・建物の劣化が促進されてしまう
建物は居住目的、業務目的などさまざまな用途がありますが、いずれにしても建物そのものが堅牢であることを前提として、そこでの生活や業務が行われています。ですから浸水被害などがあれば、居住スペースや業務のためのスペースが脅かされてしまいます。

住居であれば最悪の場合その場所に住めなくなりますし、業務目的の場所なら経済活動が停止したり、顧客や取引先の信用を失ったりすることもあるかもしれません。また、資産としての建築物の価値が大きく低下しますから、そのダメージは小さいものではありません。

・建物を使用している人に健康被害が起こったり、ストレスになったりと安心して使用できない
浸水被害があるとカビやダニが発生したり、様々な菌が繁殖したりすることもあります。住居であれば寝食をする場所としての機能が低下しますし、業務を行う場所でも環境が悪ければ作業効率は下がります。

・建物内に安心して物品を保管できない
家であればインテリアや家電、趣味の物品やお気に入りのファッションアイテムもあるでしょう。それらが雨漏りなどの被害を受けたら…考えただけで暗い気持ちになってしまいます。

また、業務を行っている場所であれば、パソコンの中の大切なデータを失ってしまったり、在庫の物品が販売できないほどのダメージを受けたりすることもあり得ます。

このように「防水工事」は常に、皆さんの日常生活や経済活動を支えているのです。

具体的に防水を行う箇所

防水をするべき箇所は建物の屋外に接する全てと言っても良いですが、具体的に上げていくことでイメージを持ちやすくしましょう。

屋根・屋上

建物である以上、基本的に屋根や屋上が存在します。屋根は雨や日光をさえぎるために家には必要不可欠な部位で、どれほど原始的な家にも存在していると言ってもよい要素です。

また屋上であれば人が歩いたり、車が走行したり、スポーツをするための場所である場合もありますから、それぞれの用途に応じた防水が必要です。何も侵入しない場所であれば防水性、対候性などを満たせばよいですが、人が往来するなら歩くことによって摩耗を考慮しなければいけませんし、車両が侵入するようなら耐荷重を検討する必要があります。

屋上であれば使用される防水方法はシート防水かウレタン防水が多いですが、面積が大きければアスファルト防水も使用されます。

外壁

これも家を構成する最低要素と言ってよいでしょう。雨は上から降ってくるばかりでなく、風が伴う時は横からたたきつけるように降ることもありますから、外壁にも高い防水性が必要となります。また外壁材によっては継ぎ目からどのように浸水しないようにするか、なども重要です。

外壁の場合、素材によって様々な防水方法がありますが、防水性がある塗装が施されていたり、目地にはシーリング材が使われていたりします。

バルコニーやベランダ

居室のように水が浸入しない前提ではなく、風雨や日光にさらされ続ける前提の場所で、人間の通行も考慮しなければなりません。バルコニーやベランダにはFRP防水やウレタン防水が多く用いられます。

防水工事は適切な知識が無ければできない

ここまで防水工事の意味や、防水を行う箇所を説明してきましたが、知識がない人にとっては何をどのように選んだらよいのか、ほとんどわからないままだと思います。

一口に「防水工事」と言ってもさまざまな要素があり、適切な材料や工法を選択するには、多くの知識が必要です。また、自然現象を相手にする仕事ですから、机上の知識だけでなく、実際に施工した経験や問題対処の件数などが伴っていてこそ信頼できる「防水工事」を行うことができます。

防水工事は定期的なメンテナンスを含めて依頼した方が良い

建築物は常に紫外線や風雨にさらされていますから、どれほど完璧な防水工事を行っても、年数とともに補修を必要とする時期がやってきます。多くの防水工事は10年から15年程度の耐用年数と言われていますが、気候の変化や地震の影響などで、寿命は変動します。

ですから、安心して建物を管理するためには、防水工事のプロフェッショナルに定期的に点検してもらうことをお勧めします。

「10年持つと言われたから大丈夫」と油断していると、生活が脅かされたり、業務に支障が出たりすることもあります。ぜひ「何も問題がない」と思っている時点でこそ点検を受けましょう。

まとめ

防水工事や定期点検は、その成果が判断しにくい性質があります。だからこそ信頼できる業者に頼む以外、適切な価格で適切なサービスを受けることは難しいでしょう。

「河井防水工業」は埼玉県草加市、越谷市、春日部市、東京都内を中心として、多くの箇所での防水工事を行っています。新築、補修などのケースに寄らず、様々な防水工事を承っていますので、ご用命の際はお気軽にご相談ください。どのようなケースにも誠意をもって対応致します。